UNIXの場合、TTCONNECT.INIファイルを編集して論理サーバー名を定義します。クライアントDSNは、ユーザーODBC.INIファイル(ユーザーDSN用)またはシステムODBC.INIファイル(システムDSN用)を編集して定義します。ユーザーDSNおよびシステムDSNについては、「データソース名」を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
TimesTenは、指定したDSNを検索する場合、次に示す場所を示している順序で検索します。
論理サーバー名は、/var/TimesTen/
instance/sys.ttconnect.ini
ファイルまたはSYSTTCONNECTINI環境変数で指定されたファイルで定義します。このファイルは、TTCONNECT.INIファイルと呼ばれます。このファイルには、説明、ネットワーク・アドレスおよびポート番号が含まれています。
ネットワーク・アドレスは、次のいずれかである必要があります。
接続のタイプ
|
ネットワーク・アドレス
|
---|---|
UNIXドメイン・ソケットを使用する、ローカルのクライアント/サーバー接続 |
ttLocalHost |
プロセス間通信に共有メモリーを使用する、ローカルのクライアント/サーバー接続 |
ttShmHost |
リモートのクライアント/サーバー接続 |
TimesTenは、論理サーバーを次の順序で検索します。
次に、マシンserver.mycompany.com
で稼働し、ポート番号
17002
をリスニングするTimesTen Serverデーモンの論理サーバー名ttserver_logical
を定義するTTCONNECT.INIファイルの例を示します。TimesTenインストールのインスタンス名はtt70です。
[ttserver_logical]
Description=TimesTen Server 7.0
Network_Address=server.mycompany.com
TCP_Port=17002
クライアントとサーバーが同じUNIXマシン上にある場合、TimesTen Client ODBCドライバを使用するアプリケーションで、通信にUNIXドメイン・ソケットを使用すると、パフォーマンスが向上する場合があります。
また、同じバージョンのTimesTen Serverデーモンの複数のインスタンスを同じマシン上で実行できるように、TimesTen Serverデーモンがリスニングを行うポート番号を論理サーバー名に定義する必要もあります。これには、TTCONNECT.INIファイルで論理サーバー名を次のように定義します。
[LocalHost_
tt70]
Description=
Local TimesTen Server TimesTen release 7.0 through domain sockets
Network_Address=ttLocalHost
TCP_PORT=17002
クライアントとサーバーが同じマシン上にある場合、アプリケーションでプロセス間通信に共有メモリーを使用できます。これによって、パフォーマンスが向上する場合があります。
また、TimesTen Serverデーモンが初期接続を行うためにリスニングを行っているポート番号を論理サーバー名に定義する必要もあります。これには、TTCONNECT.INIファイルで論理サーバー名を次のように定義します。
[ShmHost_
tt70]
Description=
Local TimesTen Server TimesTen release 7.0 through shared memory
Network_Address=ttShmHost
TCP_PORT=17002
ODBC.INIファイルのODBC Data Sourcesセクションに、クライアントDSNのエントリを追加します。このセクションの各エントリには、データソースおよびデータソースが使用するODBCドライバの名前が示されます。データソース・エントリには、次の形式を使用します。
[ODBC Data Sources]
data-source-name=name-of-ODBC-driver
たとえば、RunDataCS_tt70データソースを追加してTimesTen Client ODBCドライバに関連付けるには、ODBC.INIファイルのODBC Data Sourcesセクションに次のように入力します。
[ODBC Data Sources]
RunDataCS_
tt70=TimesTen Client 7.0
ODBC Data Sourcesセクションの後に、定義済の各データソースの接続属性を指定するエントリを追加します。ODBC.INIファイルのODBC Data Sourcesセクションに示される各データソースにはデータソース指定セクションが必要です。
次に、TimesTen Client DSNの例RunData_tt70を示します。
[RunDataCS_tt70]
TTC_Server=ttserver_logical
TTC_Server_DSN=RunData_tt70
ODBC.INIファイルで使用されるクライアントDSN属性については、『Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド』のデータ・ストア属性に関する説明を参照してください。